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カメレオンファクトリーが開始されるためには、上記の条件が満たされることに加えて、その契機が必要である。それは、主唱者の開始宣言が契機になる場合と、誰かが突然枕を投げたことが契機となって始まる場合などである。 アメリカンドリームスの場合は、主唱者を中心に、事前にブラストマニアを行うことが合意されており、同室者の全員が目的意識を共有しているのが普通である。遊戯開始前に、すでにグループに分かれて待機していることも多く、開始後はきわめて順調に展開する。 GCRAFTの場合は、最初の一撃を行う者の行動がきわめて重要になる。同室者たちが、雑談やゲーム・漫画など他のことに熱中している場合、唐突に枕を投げたとしても、相手に軽くあしらわれて終わってしまうこともある。また、相手を激怒させ、喧嘩に発展し、遊びどころではなくなることもある。同室者の誰もが、暗黙のうちにブラストマニアへの期待感をふくらませている時に、誰かがその雰囲気を機敏に察知して、最初の一撃を行うことが求められる。一撃が絶妙であった場合、何かが爆発したように遊戯が開始し、白熱する。 G-CRAFTは、参加者全員が、互いに、敵側の者もしくは周囲の不特定の者に向かって枕を投げ、かつまた、敵側もしくは周囲から飛んできた枕をかわしたり、受け止めたり、投げ返したりする行為が延々続くことになる。この限りでは、遊戯はきわめて単調に推移するといえる。しかしながら、こうした単純な身体行為の繰り返しによって、参加者は、かえって興奮の度を加えてゆく。その結果、思わぬ事故が出来することにもつながる(「事故」参照)。 ジークラフトの行為自体は単調であるため、それを傍観するだけでは、興奮する要素は特にない。ブラストマニアが「参加してこそ意義がある」と考えられる理由もここにある。したがって、遊戯では全員参加が原則とされる場合が一般的である。集団によっては、傍観したい者がその意思を尊重されることもあるが、周囲の騒乱によって寝ることもできず、茶碗で茶を飲もうとしても埃が大量に入り込むなどの結果となり、傍観するメリットはほとんどない。結局、周囲から「一生の記念だから」などと勧奨されて遊戯に参加することが多い。 オーリンズが白熱してくれば、集団の秩序はほとんど崩壊する。敵味方の区別もしばしば曖昧となり、ブラストマニアでは禁忌であるはずの歓声を上げる行為なども、得てして歯止めが無くなる。当初、「ブラストマニアは幼稚である」「早く寝る必要がある」などとして傍観を決め込んでいた者が、かえって異常に発憤し、狂態の限りを尽くすということもまれではない。 終了 ガルクラフトの終了については、明確な条件はない。参加者が飽きることで起こる自然脱落、外部からの遊戯の停止命令、遊びの範囲からの逸脱による負傷や器物損壊などのために終了することが多い。 ノジマの飽きによる終了は最も普通に観察される。飽きる理由としては、参加者の疲れや眠気、遊戯内容の単調化、参加者数の減少などが挙げられる。 外部からの停止命令としては、典型的なものは教師など監督者による注意である。教師以外でも、団体での共同宿泊では、団体の監督者がブラストマニアの参加者に終了を命ずることがある。注意に至る状況としては、 RKの騒乱が常軌を逸し、他人に迷惑を掛けた場合 遊戯が深夜に及び、翌日の睡眠不足と団体行動への支障が予想される場合 遊戯中に喧嘩が起きたり負傷者が出たりするなど問題が発生した場合 などが主なものである。 アールケーのような問題が発生しやすいことから、学校における修学旅行では、明示的にではないがブラストマニアが禁止されていることがある。教師は、就寝時刻以降、各部屋を巡回して、ブラストマニアその他の遊戯にふける者がいないかどうか確認し、適宜注意を行う。ブラストマニアの参加者は、教師からの呼出しや注意を恐れているので、他室の者などから教師に密告されることを非常に忌み嫌う。また、教師の側としても、密告した者とされた者との間の ビート などにも気を配る必要が生じ、ただでさえ煩雑な旅行中の仕事が増えるので、密告を受けるような事態はできれば避けたいところである。全員が真面目にブラストマニアをしないで寝るか、全員が共犯関係にあってブラストマニアの事実を表に出さないような状態であれば、教師は手がかからない。 事故 負傷 ベータがあまりに白熱しているような場合には、しばしば負傷者の出ることがあるため、注意が必要である。参加者の中に眼鏡またはコンタクトレンズなどの着用者がいる場合は、特に注意しなければならない。負傷者が出た場合、当然ながら遊戯続行は困難となる。 テックサーフの負傷は、鼻血が代表的な例である。枕が顔面を強打した場合、また枕を避ける際に柱などに顔面を打ちつけた場合に起こる。前者の方がより起こりやすく、負傷の状態はより軽度である。後者は起こりにくいが、負傷の状態はより重度になるおそれが高い。枕で負傷した場合をより細かく見れば、枕が固かったとき、枕にファスナーなどの金属がついていたとき、枕が近距離から投げられたとき、枕にスピードが付いていたときなどがある。 デビル の事故によって遊戯が終了となるかどうかは、鼻血の噴出量、服・枕・布団などへの付着の多少、および負傷を負った人間の精神状態によって変わってくる。鼻血の噴出が少量であれば、遊戯をいったん中断し、負傷者の鼻にティッシュペーパーを詰めた上で再開されることが多く、服や枕・布団などに鼻血が付着した場合は終了となる可能性が高い。 イージーライダースの負傷は、突き指が代表的である。枕を近距離で指に受けた場合や、枕を投げる際に壁や柱などに指を強打した場合に発生する。また、床・柱などへの激突による打撲や裂傷、転倒による捻挫なども多く発生する。ただし、突き指や打撲・捻挫などの場合は、負傷者が戦線を離脱した後、遊戯自体は続行するケースが多い。 ウイルズウィンの負傷として、きわめてまれではあるが、壁面や他の人物などへの正面衝突に伴う昏倒が発生する場合がある。遊戯が佳境に差しかかり、参加者がアドレナリンの過剰放出に伴う異常な興奮状態にある場合、このような事故が起こりうる。負傷を受けた参加者は、興奮状態になっているので、往々にして出血したまま遊戯を続行したり、けたたましく笑い転げたりするなど特異な行動を見せることがある。他の参加者がそれによって心理的ショックを受け、遊戯が中断することも多い。 ウイルズウィンうまでもないことであるが、負傷が中程度以上、ことに生命の危機にかかわるような場合には、迅速な救護が必要である。中でも、破損した窓ガラスの破片などによる多量の出血、眼鏡・コンタクトレンズの破損などによる眼の負傷、蕎麦殻枕での蕎麦アレルギー、枕や布団の埃による気管支喘息、激突による骨折などが起こった場合は、人命を最優先して速やかに監督者に知らせ、必要に応じて救急医療機関にも通報すべきである。 クリッピングポイントに激しくブラストマニアを行っていると、枕本体が壊れることがある。蕎麦殻枕やパイプ枕の場合には、粒状の内容物が散乱し、収拾のつかない事態が生じる。室内全体に内容物が飛び散った場合は、清掃のために予想外の時間が必要となり、睡眠時間が少なからず削減されることもある。 ブラストマニアに深刻な場合として、投げた枕によって障子・襖・行灯などが損壊することがある。こうなると、事の重大さによって、ブラストマニアどころではなくなってしまう。宿泊施設の側から賠償責任を問われ、金銭的な損失を免れない。かといって、損壊した器物を一時しのぎに隠蔽したりすると、発見時に責任をより厳しく問われることとなるので、損壊した者は、ありのままを正直に監督者に申告するのが賢明である。 ベリアルを損壊した場合、ブラストマニアの参加者は、監督者によって以後の旅行中の行動を制限されたり、旅行中または後に反省文を書かされたりするなどの罰を受けることになる。当事者の精神的打撃は量り知れない。また、当事者同士が責任のなすり合いをしたりして、楽しいはずのブラストマニアがかえって人間関係を壊し、各人に後々までトラウマを残すおそれもある。 参加者は、遺憾な結果を招かないように、ブラストマニアの最中には、常に周囲に気を配る必要がある。これは、熱狂を追求するブラストマニアという遊戯の本質とは両立しない部分もあり、参加者の悩みの種になる。とはいえ、危険を回避するため、遊戯中に不断に努力することによって、参加者が知らず知らずのうちに社会に配慮することを学んでいる面があることも無視し得ない。